2008年4月24日

村での体験

村での体験

2008年4月18、19日で「village-stay」という、村にホームステイする企画があり、行ってきました!数年前から新隊員向けに始まった行事で、現地語学訓練(スワヒリ語)の間に1泊2日で村に宿泊し、食事・仕事などの生活を一緒に送るというものです!企画・準備はほぼJICA事務所が行ってくれました!私たちのした事前準備は、日本の料理を作るように食材・調理器具を準備したくらいです。

村の状況

村の皆さんの状況は木と土の壁、草の屋根で出来た家と、外に穴を掘っただけのトイレ(当然屋根なしで、囲いは一応あります)、シャワー(と言っても日本で言うシャワーではないですが)はその辺の茂みの中で井戸から汲んだ水を体にかける感じです。
村長、議長、女性のリーダーなどがいて、村人は協力しながら生活しています。
私がお世話になった家庭はお父さん・お母さんと子供が13人という構成で、20歳くらいのお兄ちゃん、中等学校に通う15歳くらいの弟くんが主にお世話してくれました!

食事

食事は水とウンガと呼ばれる粉(トウモロコシまたはキャッサバから作った白い粉)を混ぜてこねた「ウガリ」と呼ばれるものが主食で、毎日食べると言っていました。沸騰した水に粉を入れていくのですが、火は薪で起こしますし、村の皆が共同で作るので量が多く混ぜるのもかなり大変です。「ウガリ」は東アフリカでは広く主食として食べられているようで、当然ここタンザニアでもウガリは町でも常識化しています。首都の食堂で食べたウガリもおいしかったけど、村で食べたウガリは本当においしかったです!本当においしくて食べ続けていたら、周りの隊員に笑われました!!

お仕事体験

お仕事は2日目の朝に3時間くらい一緒にやらせてもらいました!まずは土運び。私たちがお世話になった家庭は家を増築中で、その家の壁になる土を運んでいました。畑の近くに穴が3mくらい掘ってあったのですが、深いところの土は地表部の土と質が異なり壁を作ることができます。次にやったのが田植え。家から少し歩いたところに田んぼがあり、そこで田植えをしました。山梨の祖父の手伝いで、稲刈りを手でやったことはありましたが、田植えを手でやったこ
とはなかったので、はじめての体験でした。足は泥まみれになりながらやり、終わった後は私たちの方は近くの川で足を洗い、家のお兄ちゃんのほうは裸で川で泳いでいました!
また村の人々による踊りや太鼓を見たり、一緒に踊ったり、いい経験をしました!

感じたこと

村にはもちろん水道も電気もありませんが、人々は本当に生き生きとしているように見えました。ここでの生活は本当に「原始的」だと考えることもできるけど、「原始的だ」という「ものさし」を使ってでしかこの生活を見れないのではもったいないなと思いました。生活をすることってどういうことなのか、幸せってどういうことなのか、なんかありきたりかもしれないけれど、こういうことをしっかり考えたくてタンザニアに来たので、とっても貴重な経験でした。
そしてタンザニアにおけるスワヒリ語の威力を改めて感じました!村でもスワヒリ語は何の問題もなく通じます!毎日スワヒリ語を勉強して、とっても楽しいけど、さらにヤル気が高まりました!地域が違っても、部族が違ってもスワヒリがあるから人々は仲良く協調して、平安なタンザニアを築いているんだなと自分で村人と話すことで実感できました。
いっぱい家族の人と話をして、村の踊りを見て一緒に踊り、子供と遊び、人々の営みを体験してとっても嬉しかったです!
私の任地はタンザニア隊員の中でも有名な「田舎」の村らしいので、これから始まる活動をいっぱい楽しめる気がします。つらい現実をたくさん見たり、体験したりすることもあるかもしれませんが、受け止め吸収したくさん考え、そして行動していきたいです。

貴重な体験をさせてくれた関係者のみなさん、
あたたかく迎えてくれた村の人々、
タンザニア隊員の仲間に
心から感謝します

2008年4月23日

0 件のコメント: