2008年5月3日

任地視察

任地「ルクレディ」


任地訪問に行ってきました。
これから約2年間働かせてもらう村、学校を案内してもらい、これから約2年間私が住む家に2泊し、村の人々に自己紹介してきました。5月11日の本赴任を控え、準備に役立てるのが主な目的です。


任地の場所・交通事情


私の任地ルクレディはタンザニア南東部、ムトワラ州の内陸部にあります!今回は首都ダルエスサラームから2日かけてルクレディに行きました。

1日目、飛行機で首都ダルから南東部の主要都市ムトワラに行きました。
2日目、バスで約6時間かけてムトワラから内陸部の主要都市マサシまで行き、そこからさらにバスで1時間くらいかけて北上するとルクレディに着きます。

ムトワラからマサシまでの道路はほとんどが舗装されていて車は走りやすいです。マサシからルクレディまでの道路は未舗装のため、天候に左右されてしまいます。南東部は今は雨がほとんど降らない時期のようで道が乾いていて状態が良かったため、今回は30分くらいでマサシからルクレディまで行けました。


ルクレディ中等学校


配属先のルクレディ中等学校はとってもいいところ・すごい所でした!!
田舎に位置する学校なので、とても小さく設備もないないだらけの学校を想像してしました。

しかし!!

実際はとっても大きく、設備もとても整っていました。
まず、メインの校舎が2階建てです☆きれいだし、本当にすごいです。
また「実験棟」があり、しかも「物理実験棟」「化学実験棟」「生物実験棟」と”分かれて”います。そして実験設備や試薬などもある程度そろっています。開発途上国の田舎の学校としては、「最高の設備」と言っても過言ではない気がします。

ルクレディ中等学校は自然に囲まれた敷地内にあり、隣に

大きな教会
職業訓練校(裁縫、大工などを学ぶ学生がいる)
簡易病院
耳の聞こえない児童・生徒さんたちが通う学校

もあります。いろいろな学校・設備に囲まれ、本当に恵まれた環境です。
ここに住み、仕事をし、人々と関わる中でいろいろな経験ができそうな気がします。


ルクレディの人々


配属先の校長先生はとってもいい人でした(^0^)
しっかりしているし、話もわかりやすいし、話をしっかり聞いてくれます。
「困ったことがあったら何でも相談できる」と思える人なので、かなり安心です。

私はこの学校で働く4代目なのですが、家には代々の先輩隊員をお世話してきたママ(お手伝いさん)が来ることが可能みたいです。今回ママに会って話をしたのですが、そのママがちょっと図図しい感じで、ママの中では毎日来ることが当たり前みたいになっているらしく、会ったばかりなのにお給料のこととか、給料前借りの話をしてきて、ちょっと戸惑いました。ママは、「何でもするから」という感じでかなり多くの時間、うちにいることを前提としているようです。本赴任後ママに「何を」「どれくらい」してもらうのか考えて、自分で決めなければいけません。なので、今はママとの距離感のことでちょっと考え中です。。。人を雇うことももちろん今までしたことがないので、、、


村の人々は本当に友好的です。前任者の方がこの村をたくさん愛していた影響もあり、その後任である私にも優しく接してくれます。大人の皆さんは協力隊のこともよく知っていますし、小さい子供は「ジャパニ!!」と呼んでくれます(みんな飴が欲しいらしいです笑)

これからこの村の人々とたくさん話をして、たくさん遊んでいきたいと思います!


ルクレディの環境


ビール・ジュース・水や日用品を売っているお店もいくつかあり、ご飯を食べる食堂も2、3個あるので、「何もない」というわけでは全くなくそんなに不便はしないと思います。
村人のほとんどは土壁の家に住んでいて、鶏がその辺をたくさん歩いています。また道には牛のフンがたくさん落ちています。牛を引き連れた村人がよく通るので。人々が家畜と共に暮らしているというのが実感できます。村の人々の家を訪れてもっといろいろな関わりを持てたらまた報告します!



私の住む家


家は想像していたのとは異なり「豪邸」です。
部屋の数は5ですし、前任者の時にこの家に泥棒が入った影響もあり防犯設備がとてもしっかりしています。
トイレ・風呂場も家の中にあるし、電気の配線も家に通っています。(今回滞在中は全く電気が来ていませんでしたが笑)
水道も家の玄関の外近くにあるし、そんなに不自由はなさそうです。



感想


飛行機はアフリカ大陸東海岸を南下し、その間機内からはインド洋が見えました。
とても綺麗な海。
ムトワラからルクレディまでのバスの中からは常に
たくさんの木・草が生い茂る
のを見ることができました。
タンザニアが本当に自然に恵まれているのを見ることができました。

ルクレディで見た夜空の美しさは印象深いです。

事前にいろんな先輩隊員から「すごく田舎で、大変なところだよ」という感想を聞きましたが、自分の目で見てみた感想は違ったものでした。改めて

「どう感じるかは個人に依る」  ということと
「百聞は一見に如かず」     ということを感じました。


まだ自分が数学教員として毎日の仕事をしている姿には実感が足りませんが、この環境に助けられながら生活していくのだろうと思います。
校長先生・同僚・学校の生徒たち・ママ・村の人々にたくさんお世話になるでしょう。
隊員・学校の教員としての自覚と、謙虚な気持ちの両方を持ち、この村で活動して行きたいです。

このようなすばらしい環境を与えられたことに心から感謝です。


2008年5月3日

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