2009年8月29日

タンザニアグルメ カシューナッツ

タンザニアグルメ カシューナッツ

カシューナッツはタンザニア南東部の特産品です!!私たちの住むムトワラ州もカシューナッツの木がいっぱいあります。

カシューナッツはスワヒリ語では korosho (コロショ) と言います!

カシューナッツの木をタンザニアに来て初めて見ましたが、カシューアップルという実がなっていてその下にカシューナッツの実がなっています!

カシューアップルは スワヒリ語では mabibo (マビボ) と呼ばれていますがこれもこちらの人にとっては重要な食べ物です!!

そのまま食べてもとってもジューシーでおいしいですが、このカシューアップルから人々はお酒(地酒)をつくります。
このお酒、とってもとっても強くて(違法なお酒らしいですが)アルコール中毒のようになっている村人を
生み出している程です。
私は元々お酒が弱いので、怖くて味見すらしていません。
他の隊員の人でも飲んだことがあるという話は聞いたことがありません。


今日はカシューナッツの実からカシューナッツを取り出す作業を紹介します。


これがカシューナッツの実です。

まずこの実を火にかけます。中にいっぱい油が詰まっているので、火で焙るとすごい炎です

すごい炎


これが焙った後のカシューナッツの実です。


これを叩き割ると、中からカシューナッツが出てきます!

とってもおいしいですよ!!


2009年8月28日

スワヒリ語の名詞

スワヒリ語の名詞

かなり前の投稿でほのめかしておきながら書いておらず申し訳ありません。
今日はスワヒリ語の名詞について御紹介。

「名詞クラス」と呼ばれる「分類・グループ」が存在します。

単語の形の上での特徴は

「接頭辞が規則的に変化することで単数形・複数形を明示する」

ことです。

この特徴を踏まえて、

形容詞の形
「所属・所有をあらわす英語のofに対応する語」

が変化したりします。

では見ていきましょう!
今回の投稿は完全に私の自己満足ですので、興味のない方は読み飛ばしてください(笑)


①生き物クラス

人間・動物、様々な生き物がこのクラスに属します!

別名「m-waクラス」
なぜなら単数形はM-で始まり、複数形はWa-で始まるからです。

例えば

mtu(人間)      watu(人間)
mwanafunzi(生徒)   wanafunzi(生徒)
mdudu(虫)     wadudu(虫)
mvulana(少年)   wavulana(少年)
msichana(少女)   washichana(少女)



②植物クラス

木の種類など多くの植物を表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、
植物に関係ないその他の多くの単語があります!

別名「M-Miクラス」
なぜなら単数形はM-で始まり、複数形はMi-で始まるからです。

例えば

Mti(木) Miti(木)
Mchungwa(オレンジの木) Michungwa(オレンジの木)
Mto(川、枕) Mito(川、枕)
Mfano(例) Mifano(例)
Mlango(ドア、門) Milango(ドア、門)
Mshahara(給料) Mishahara(給料)


③果物クラス

果物の種類など多くの果物を表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、果物には関係ないその他の多くの単語があります!このクラスに属す名詞の数は膨大です!!

別名「Ji-Maクラス」と呼ばれます。
なぜならこのクラスに属するいくつかの単語の単数形はJi-で始まり、複数形はMa-で始まるからです。
しかし実際には多くの単語の単数形はJi-からは始まりません。単数形は実に様々な文字から始まります!
しかし、複数形は例外なくMa-がつきます!これがこのクラスの名詞の強みです!

例えば

Jicho(目) Macho(目)
Jina(名前) Majina(名前)
Chungwa(オレンジ) Machungwa(オレンジ)
Lengo(目的) Malengo(目的)
Tatizo(困難) Matatizo(困難)

またこのクラスにはMa-から始まる「複数形しか持たない名詞」が多数存在します。

Maji(水) Maziwa(牛乳) Matokeo(結果)
Mapato(所得) Maoni(意見) Maarifa(知識)



④物質クラス

道具の種類など多くのモノを表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、モノには関係ないその他の多くの単語があります!

別名「Ki-Viクラス」
(もうお気づきですね笑)それはこのクラスに属する単語の単数形はKi-で始まり、複数形はVi-で始まるからです。

例えば

Kitu(モノ) Vitu(モノ)
Kiatu(靴) Viatu(靴)
Kitambaa(布) Vitambaa(布)
Kijana(若者) Vijana(若者)
Kituo(駅、停留所) Vituo(駅、停留所)


などです!


⑤外来語クラス

外来語はこのクラスに属します!このクラスの名詞は「接頭辞がない」のが特徴です。
そしてその結果、単数形と複数形は形が同じになります。

外来語とはアラビア語から来た語が非常に多く、次に英語から来ている単語が多いと思われます。ヒンズー語やドイツ語の影響も受けているらしいので、これらの単語も多くはないと思いますが含まれていると思われます。

例えば

Siasa(政治) (シィアサ、アラビア語由来)
Elimu(教育) (エリーム、アラビア語由来)
Pasipoti(パスポート) (パスィポーティ、英語由来)
hospitali(病院) (ホスピターリ、英語由来)
Shule(学校) (シューレ、ドイツ語由来)


他にもいくつか名詞クラスがあるのですが、今回はこの5大分類のみにとどめておきます!
名詞クラスはスワヒリ語の文法をスムーズに運用する上で非常に重要なため、キーとなる概念と言えると思います。

これがスワヒリ語の大きな特徴である「名詞クラス」です!
いかがだったでしょうか?

2008年8月28日

2009年8月16日

キリマンジャロ登山(その2)

サービス精神を兼ね備えたスーパータンザニア人

5泊6日の登山を支えてくれたのは一緒に山を登ってくれたガイド、ポーター、料理人たちです。
彼らの助けなしにはこの旅は成り立ちません!

ガイドは「キリマン登山のプロ」であり、国立公園の「ガイド認定試験」に通った人しかなれません。私たちを鼓舞してくれ、自然についてもいろいろと教えてくれ、私たちの健康にも責任をもってアドバイスをくれる「頼れる存在」です。

ポーターは私たちの荷物や食糧、物資(調理器具、食器など)を運ぶために私たちと一緒に山を登ってくれるお兄ちゃん達です!あり得ない重さの荷物を肩に背負い、さらに頭の上にも荷物を乗せているのに私たちよりもはるかに速いスピードでどんどん山を登っていく彼らには感服の念を抱きました。先に登った彼らは軽食や夕食を準備して私たちの到着を待っています。

料理人、天才です!本当においしい料理を毎回提供してくれて、食事の時間がいつも幸せでした☆キリマンジャロの山の上であんなに美味しくて贅沢な食事を食べることができて最高でした~


ハットでの食事(超美味)


社会の様相があまりに違うので、しょうがないとは思うのですが

タンザニア人にはサービス精神がない

と言われます。隊員でもその事を言っている人は多いです。

しかし彼らは全く違います。
「明日の朝は紅茶を6時に持ってくるから」と言えば6時キッカリに持ってきてくれ、食事を出してくれる時も綺麗にアレンジしてくれて、こちらが気持よく食事を取れるようにいろいろな配慮をしてくれました。

彼らは私たちのヒーローです!
彼らと出会えたことは本当に貴重な宝になりました!

ガイド、ポーター、料理人と全員で集合写真☆


先人や周りの人々のお陰ですべてが成り立つ


キリマンジャロ登山でもこのことを痛感しました。

一緒に山を登ってくれた同期のみんな。最高の仲間です。こんなに楽しい時間が過ごせたのも彼らと登れたからでしょう!

一緒に登ってくれたガイド・ポーター・料理人のみんな。マジ尊敬の熱いヤツラでした。

キリマンジャロ国立公園の設備・施設も本当にすばらしかったです。各ハットもとてもきれいでした。あんな施設をよくこの山の上に作ったもんだと感心してばかりでした。各ハットの明かりはソーラーパネルによる太陽光発電でした。以前の投稿でも書いた「科学技術の恩恵」をここでも思い出すこととなりました。


本当にいろいろな人の築いてきた功績に彩られた道を今、自分が歩かせてもらっている。
多くの人に導かれながら歩く道だから、楽しく進んでいける。


そんな気持ちになったキリマンジャロ登山でした。


山頂付近でポーターの一人と!(彼の名はCosmo)後ろは氷河です


雲海と氷河(山頂付近で)


上で見た日の出(感無量です☆)


本当に貴重な経験をさせてもらいました!
同期のおさむちゃんは「お金で買えない価値がある!」って言ってました(笑)同感です!!


2009年8月15日

2009年8月15日

キリマンジャロ登山(その1)

キリマンジャロ登山では本当に多くのことを体験することができました!


自然の雄大さ・荘厳さ


キリマンジャロ登山は4泊5日(私たちの場合は5泊6日)の行程の中で様々な自然の姿を見ることができます


私たちが上ったマラングルートを辿りながら紹介します


1日目
出発地点(マラングゲート、標高約1900M) ~ マンダラハット(標高約2700M)

森です!みずみずしい空気の中を歩いて行きます!いわゆるハイキングのイメージと言っていいかもしれません。途中で滝が何度か見れたり、樹木の幹には苔がたくさんついていたりと「水」がとっても豊富なことが感じられます。
やはり「山は水の源」であることを再確認しました。
日本が「水の国」であるのも国土に幾つもの「山」を抱えているからなのだろうと思いました!
山は人間が勝手に作れるものではないので、本当に自然の恵みに感謝ですね

一日目の様子(森の空気は最高です)


2日目
マンダラハット(標高約2700M) ~ ホロンボハット(標高約3700M)


この日の行程はキリマンジャロの案内には「Moorland」と書いてあります!日本語訳を見てみると「湿原、泥炭地」と書いてあります。マンダラハットはまだ森の中なのですが、少し歩くと背の高い木がなくなり背の低い草や花が多くなります。
この花たちが本当に面白いのです!いままで全く見たことのない花が数多く登場します!高地にしか生息できない植物なのでしょうか?
とっても綺麗な花、なんかあまり綺麗とは言えない色の花、いろんな花が見れました。

途中、雲の高さを通過します。

ホロンボハットに着くとそこはもう雲海の上の世界。とっても壮大な景色に出会うことができます



二日目の様子(ガイドによると後ろの背景はもうケニア国境なんだとか)



3日目
高地順応の日
ホロンボハット(標高約3700M)から標高約4000Mくらいのところまで歩きまたホロンボハットに戻る


この日は高地順応のための日でした。

キリマンジャロ登山の最大の敵はやはり「高山病」です。

酸素不足から頭痛、吐き気、眠気、運動機能障害などの異常が出て、順調な登山を阻みます。
それをなるべく避けるため、この日は少しハイキングをしてまた同じホロンボハットに泊まります!
このあたりからまた少し植相が変わります。

三日目の様子(雲海をバックに両腕を広げるみねちゃん。私のお気に入り写真です)



4日目
ホロンボハット(標高約3700M) ~ キボハット(標高約4700M)


ここから少し厳しくなります。高山病が本格的に現れてくる高度になります。

途中(おそらく標高4200Mくらいでしょうか?)「ラストウォーターポイント(最後の水場)」と呼ばれる地点を通過します。ここから先は水はないので、これ以降使う水は全て一緒に登ってくれるポーターが下の地点から持って行ってくれたものです!!

途中からは「砂漠地帯」に入っていきます
!植物はなくなり、岩と砂だけの世界になります!いつもそうなのかは定かではありませんが、私たちが登った時は非常に風が強くてかなり寒かったです!

キボハットに着いてからは夕飯を食べて、深夜に始まる「最終アタック」に備えて休憩する感じです。最大5時間くらい寝ることもできますが、私は高山病になるのが怖くて寝ませんでした

キボハットの中も異常に寒く、持っている服を全て来て(ダウンジャケット含み計6枚)、中のTシャツにはホッカイロを貼り、さらに寝袋に包まってひたすら深呼吸をしていました。

高山病を防ぐためにすべきこととして、挙げられているのが

1.深呼吸を意識的にする
2.無駄に激しい動きをしない
3.水分を多めに採る

なので、深呼吸・水分補給を意識的に行っていました。


四日目の様子(後ろにあるのはマウェンジ峰と呼ばれる峰)


4日目深夜から5日目
キボハット(標高約4700M)を深夜12時頃出発し、頂上目指して最終アタック!!上った後は一気にホロンボハット(標高約3700M)まで下山して泊まる。

いよいよ勝負の時です!!やたら寒いのは相変わらずですが、いよいよ登れるという期待感で体に闘志がみなぎります!!朝、頂上にいるのが目標です!

今までは比較的なだらかな斜面だったのが、ここからはひたすら急な斜面を登って行きます。しかもかなりの砂地で足が取られるのが意外でした。ですがこまめに休憩をとりながら、着実に登って行きました!

私たちの選んだマラングルートはギルマンズポイント(標高5685M)というポイントを経由して、全てのルートの最終目標であるウフルピーク(アフリカ大陸最高地点、標高5895M)と呼ばれる最終ポイントに至ります。

私たちは朝6時前にギルマンズポイントに着き、8時頃にウフルピークに到着することができました。

ウフルピークに着きました!!

山頂に残る氷河の迫力、上で見た朝焼けの輝きは本当に感動しました。
幸いにも私は高山病が出なかったのでとっても楽しい登山となりました。

6日目
ホロンボハット(標高約3700M)から下山

疲れはややあるもののもう一度、植相の移り変わりを楽しみながら降りて行きました!


その2に続く

2009年8月15日

観光国タンザニア

タンザニアの観光


タンザニアの誇る産業と言えば「観光業」です。
農産品の輸出と並んで外貨獲得手段の主要な一つをなしているようです。


タンザニアには数多くの観光スポットがあります!


サファリ

まずは広大なサバンナ地帯、森林地帯にある「国立公園」「自然保護区」です!!
そこには広大な自然がその姿を保ち、数多くの動物が住むそうです。
そうです!いわゆる「サファリ」が楽しめます☆


突然ですがここでクイズをどうぞ!
「サファリ」という日本語は「動物を見に行く~」という意味で使いますが、「Safari」という元になっているスワヒリ語の意味はなんでしょうか?

1)旅
2)長期休暇
3)休憩
4)祝日

答えはこの投稿の最後につけておきます!!


私も今年6月のお休みの期間に初めてのサファリに行ってきました!

私たちが行ったのは

「ンゴロンゴロ保全地域」 「マニャラ湖国立公園」

という共にタンザニア北部の国立公園です。

ンゴロンゴロでは広大なクレーターの自然の中に様々な動物がいました!

クレーターの中のバッファローの群れ


マニャラ湖では森の中で象の群れに出会うことができました!

マニャラ湖国立公園で出会った象さん

その迫力・壮大さは想像を絶するものがありました☆





そして「海」!!

これはあまり日本では有名ではないかもしれませんが、タンザニアはその東側はインド洋に接しているので、ながーい海岸を有し、至る所で綺麗な海が楽しめるそうです。

私のいるムトワラ州も州都のムトワラ市は海岸部にあり、本当にきれいな海を見ることができます!

ムトワラの海。本当にきれいです☆(同期隊員のみねちゃん撮影)

第一の都市ダルエスサラームも海岸部ですし、ダルエスサラームから近いザンジバル島という島に行けば「海リゾート」を満喫することができるそうです!

ここでクイズをもう一問!!
海はスワヒリ語で「Bahari(バハリ)」といいますが、最初の2つの音を入れ替えた単語「Habari(ハバリ)」の意味はなんでしょう?

1)秘密
2)賄賂
3)ニュース
4)危険

答えはこの投稿の最後に付けておきます!



キリマンジャロ山

そしてそしてタンザニアにはあの「キリマンジャロ山」があります。

アフリカ大陸最高峰を誇る山で、周辺で取れるコーヒーも有名です。

タンザニア国内でも「キリマンジャロ」の影響力は絶大で、キリマンジャロを冠した「モノ」はたくさんあります。

そもそもタンザニアでは「キリマンジャロ」というと「山」のことではなく「地域」を指すことがあります。
北部のキリマンジャロ山のある地域に「キリマンジャロ州」という州があるのです!

ここでまたまたクイズをどうぞ!
Kilimanjaro という単語を意味の上で2つに分けるとすると、分かれ目はどこでしょう??

1)Ki limanjaro
2)Kili manjaro
3)Kilima njaro
4)Kiliman jaro

クイズミリオネア(←この番組まだあるんでしょうか?)の4択問題みたいですが、そして以上全て私の自己満足ですが。。。

またまた答えはこの投稿の最後に付けておきます!


キリマンジャロ、身近なところではその名前を持つ「ペットボトルの水」「ビール」があります!

キリマンジャロ山をバックに「キリマンジャロビール」「キリマンジャロ水」を並べてみる(みねちゃん提供)


身近でないところでは、タンザニア最高級ホテルの名前が「Kilimanjaro Hotel」です。
超高級ホテルです!一回、食事をしにいったことがありますがあまりの雰囲気の違いに「そわそわ」してしまうぐらいの「別世界」でした!!
キリマンジャロホテルの外観



そんなキリマンジャロ「山」に6月の長期休暇を利用して行ってきました!

同期のおさむちゃん、みゆきさん、うのくん、けいたくん、みねちゃん、私の6人で登山隊を結成!

標高5895Mの頂上を持つキリマンジャロ山。

その登山行程はルート、日程ともに様々なものがあるようです。きついと言われているルートと比較的緩やかだと言われているルート、4泊5日で登る日程もあれば5泊6日の日程も選択可能です。1か月かけてでも絶対に登頂させるプラン(!?)もあるらしいです(驚)


私たちが選んだのは「マラングルート5泊6日コース」です!

「マラングルート」は地元のタンザニアの人から「コカコーラルート」と呼ばれている「楽」なルートです。
別のルートで「ウイスキールート」と呼ばれているキツ~イルートもあるそうです。

キリマンジャロ登山の様子は次の投稿に書きます~☆


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クイズ1の答え

1)旅

です!というか「移動すること」を「Safari」といいます!となりの町に出かけるのも、遠くの町に出かけるのも、「移動・旅」のことは全て「Safari」といいます。タンザニアにいると頻繁に

「Safari njema!」

という別れ際の挨拶を耳にします。これは出かける人・移動する人に向かって掛ける言葉で
「良い旅を」
「安全に行って来てね」
という意味です。

ちなみに

2)長期休暇 =Likizo(リキゾ)
3)休憩    =Mapumziko(マプンジィコ)
4)祝日    =Sikukuu(シィククー)

といいます。


クイズ2の答え

3)ニュース

です!以前に「スワヒリ語の挨拶」についての投稿をしましたが、そこで出てきた単語です!
相手の調子を尋ねるのに使う単語で「毎日耳にする」単語です(笑)

ちなみに

1)秘密 =Siri(シィリ)
2)賄賂 =Rushwa(ルシュワ)
4)危険 =Hatari(ハタリ)

といいます。


クイズ3の答え

3)Kilima njaro

です。
Kilima が「丘」「小さめの山」という意味で、Njaro が山の名前です。地球の歩き方によると、njaroとは「輝く」という意味らしいです!
アフリカで一番高い山なのに、「丘」「小さめの山」を意味する「Kilima」が当てられているのはキリマンジャロ山が「丘」のような形だからという話をきいたことがありますが、ちょっと不思議ですね。

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2009年8月15日


2009年8月8日

先生という存在

先生という存在

私の中学生時代からの友人の一人が昔私に言った一言があります。

「俺、お前は絶対に先生に向いてると思うけどな」

私は

「俺みたいな不届き者じゃ無理だよ~」

と答えたと思います。今でもそう思っていますが、気づいたら今自分は「先生」になっていました(笑)


実際に今自分が「先生」という立場になってみてよく考えることは

「私がいままで出会った先生方は本当に素敵な方ばかりだった」

という強い思いです。

各学校を卒業して以来そんなに思い出すことのなかった「先生たちが私にくれたメッセージ」が急に思い出されたりします。
おそらく今自分が先生になってみて生徒に何を言ったらいいのかと考える機会があるからだと思います。


今まで私が出会った素敵な先生方が私に語りかけてくれたメッセージ・思い出のエピソードをいくつか紹介します。
この投稿は本人たちの許可をもらっているわけではないので、名前はイニシャルにします


H先生(小学校時代(5・6年生時)の担任の先生)

「先生って君たちより1歩でも先に進んでいれば、つまりちょっとだけ多くのことを知っていればできちゃうんだよ。だから今ひできがおもっているほど先生はすごくはないんだ」

これは私がH先生に

「先生は音楽以外の全部の科目を教えてくれるけど、なんでそんなにたくさんのことを知っているの?ほんとすごい」

と言った時に返してくれた言葉です。決して威張らず謙虚な姿勢で、児童に心からの愛情を持って接していたH先生を私はすごいと思いました。

私も生徒に「先生、本当にすごいよ」と言われることがありますが、その時はH先生の言葉を借りて生徒にそのように伝えています



H先生(中学の時の社会の先生)

社会の先生なのに数学の難問をさらっと解いてみせた!!


中学の時、普通の実力試験とは別の模擬試験を受けたことがありました。しかしその試験は本当にレベルが高い問題の試験で、私たち生徒は完全に打ちのめされました。
特に「数学」は難しく本当に驚いた記憶があります。私ができないのはまだしも、学校で一番数学ができる奴もそんなにできておらず、私はその生徒と教室で凹んでいました。

そこにH先生が入ってきて、事情を話すと

「どれ。(問題をざっと見る)うん。これはそんなに難しい問題じゃないよ。見てろし。(甲州弁で見ててごらん。という意味)」

といい、回答を黒板に書きながら解き方を丁寧にわかりやすく解説してくれました。
社会の先生なのに、なんでそんなに数学ができるのか、当時の私は本当に驚きました。

理由を聞くと
「高校の時は理系でバリバリに勉強していたが、浪人してから社会の在り方が大切だと思って道を変えた」
という風に答えてくれました。

その時、人にはいろんなバックグラウンドがあること、H先生は社会をみる眼差しが一味違うことを子供ながらに感じました。



W先生(中学の時の理科の先生)


「夜空を見上げてごらん」

理科の授業で天体について教えてくれている時、実際に夜外に出て星を眺めてごらんと私たちに語りかけていたW先生。


「その心臓の鼓動と温かさが命のしるしだよ。よく覚えておくんだよ。」

カエルの解剖の授業を実施してくれた時の言葉です。

W先生の事は高校生の時、学生の時もよく思い出していたので、学生になってから一度先生に会いに行ったことがあります。

訪れた時に、科学記事の切り抜きをまとめたノートを見せてくれました。

「科学の最新の話題も知っていたいから」

とマメに記事を整理している先生。
W先生からは

「理科に対する興味の深さ」
「座学だけではなく実際の生活の中で理科を見出すことの大切さ」

が感じられました。



A先生(中学の時の担任の先生)

中学生の時は特にひねくれていて、落ち着きがなかった私はトイレ掃除の際にふざけて水で遊んでいました。

それを見つけたA先生は私をしっかり拳骨で殴ってくれました。


タンザニアでは生徒に対する理不尽な体罰が多く、私も日々棒でたたかれる生徒を見ては複雑な気持ちになっています。
私はいつも言葉で説明するようにしていて、一度も手を出したことも、棒でたたいたこともありませんが、

正しい状況で行われる多少の体罰は生徒にとって大切なのかもしれない

ということをA先生は教えてくれました。

私はあの時先生が殴ってくれて本当によかったと思っています。



T先生(高校の時の数学の先生)

高校卒業後伺った時に食事に連れて行ってくれ、ゲーデルの不完全性定理の話をしてくれました。

ゲーデルの不完全性定理というのは
「”数学は自己の無矛盾性を証明できない”ということを証明した」
という話でした。これを証明した人の名前がゲーデルというそうです。

この話を聞いた時、私は
「それは数学の問題なのかな?哲学みたいだ」と感じたのを今でもよく覚えています(笑)

「先生は本当に数学にのめり込んだことがあるんだな」という強烈な印象を受けたました。

「学問をすることに対するロマン」
みたいなものを感じ取りました。



K先生(学生時代の教授)

「研究生活もいろいろあって大変だったけど、子どもを育ててその子どもたちが自立して、そこまで来てやっと自分は人生を生きたと思えた」

研究で多くのことを成し得た偉大な先生が、子どもと過ごした時間がどれほど大切かということを語っていたのには私も感じ入るものがありました。



全員の先生から共通して学んだ大切なことは

「けじめ」

です。

授業や学校の日課、学校行事をしている時は真剣に指導をして時に厳しい一面も見せてくれ、それ以外の時間では優しく面白く接してくれて、くだらない話にまで付き合ってくれる先生。

それが非常に大切なことであるということを最近の私は強く感じています。


ここタンザニアでも、私は生徒に「けじめ」の大切さを伝えようと日々心掛けています。

生徒も最近はいい「けじめ」を見せてくれるので私はとってもうれしいです!


2009年8月8日