2009年8月15日

キリマンジャロ登山(その1)

キリマンジャロ登山では本当に多くのことを体験することができました!


自然の雄大さ・荘厳さ


キリマンジャロ登山は4泊5日(私たちの場合は5泊6日)の行程の中で様々な自然の姿を見ることができます


私たちが上ったマラングルートを辿りながら紹介します


1日目
出発地点(マラングゲート、標高約1900M) ~ マンダラハット(標高約2700M)

森です!みずみずしい空気の中を歩いて行きます!いわゆるハイキングのイメージと言っていいかもしれません。途中で滝が何度か見れたり、樹木の幹には苔がたくさんついていたりと「水」がとっても豊富なことが感じられます。
やはり「山は水の源」であることを再確認しました。
日本が「水の国」であるのも国土に幾つもの「山」を抱えているからなのだろうと思いました!
山は人間が勝手に作れるものではないので、本当に自然の恵みに感謝ですね

一日目の様子(森の空気は最高です)


2日目
マンダラハット(標高約2700M) ~ ホロンボハット(標高約3700M)


この日の行程はキリマンジャロの案内には「Moorland」と書いてあります!日本語訳を見てみると「湿原、泥炭地」と書いてあります。マンダラハットはまだ森の中なのですが、少し歩くと背の高い木がなくなり背の低い草や花が多くなります。
この花たちが本当に面白いのです!いままで全く見たことのない花が数多く登場します!高地にしか生息できない植物なのでしょうか?
とっても綺麗な花、なんかあまり綺麗とは言えない色の花、いろんな花が見れました。

途中、雲の高さを通過します。

ホロンボハットに着くとそこはもう雲海の上の世界。とっても壮大な景色に出会うことができます



二日目の様子(ガイドによると後ろの背景はもうケニア国境なんだとか)



3日目
高地順応の日
ホロンボハット(標高約3700M)から標高約4000Mくらいのところまで歩きまたホロンボハットに戻る


この日は高地順応のための日でした。

キリマンジャロ登山の最大の敵はやはり「高山病」です。

酸素不足から頭痛、吐き気、眠気、運動機能障害などの異常が出て、順調な登山を阻みます。
それをなるべく避けるため、この日は少しハイキングをしてまた同じホロンボハットに泊まります!
このあたりからまた少し植相が変わります。

三日目の様子(雲海をバックに両腕を広げるみねちゃん。私のお気に入り写真です)



4日目
ホロンボハット(標高約3700M) ~ キボハット(標高約4700M)


ここから少し厳しくなります。高山病が本格的に現れてくる高度になります。

途中(おそらく標高4200Mくらいでしょうか?)「ラストウォーターポイント(最後の水場)」と呼ばれる地点を通過します。ここから先は水はないので、これ以降使う水は全て一緒に登ってくれるポーターが下の地点から持って行ってくれたものです!!

途中からは「砂漠地帯」に入っていきます
!植物はなくなり、岩と砂だけの世界になります!いつもそうなのかは定かではありませんが、私たちが登った時は非常に風が強くてかなり寒かったです!

キボハットに着いてからは夕飯を食べて、深夜に始まる「最終アタック」に備えて休憩する感じです。最大5時間くらい寝ることもできますが、私は高山病になるのが怖くて寝ませんでした

キボハットの中も異常に寒く、持っている服を全て来て(ダウンジャケット含み計6枚)、中のTシャツにはホッカイロを貼り、さらに寝袋に包まってひたすら深呼吸をしていました。

高山病を防ぐためにすべきこととして、挙げられているのが

1.深呼吸を意識的にする
2.無駄に激しい動きをしない
3.水分を多めに採る

なので、深呼吸・水分補給を意識的に行っていました。


四日目の様子(後ろにあるのはマウェンジ峰と呼ばれる峰)


4日目深夜から5日目
キボハット(標高約4700M)を深夜12時頃出発し、頂上目指して最終アタック!!上った後は一気にホロンボハット(標高約3700M)まで下山して泊まる。

いよいよ勝負の時です!!やたら寒いのは相変わらずですが、いよいよ登れるという期待感で体に闘志がみなぎります!!朝、頂上にいるのが目標です!

今までは比較的なだらかな斜面だったのが、ここからはひたすら急な斜面を登って行きます。しかもかなりの砂地で足が取られるのが意外でした。ですがこまめに休憩をとりながら、着実に登って行きました!

私たちの選んだマラングルートはギルマンズポイント(標高5685M)というポイントを経由して、全てのルートの最終目標であるウフルピーク(アフリカ大陸最高地点、標高5895M)と呼ばれる最終ポイントに至ります。

私たちは朝6時前にギルマンズポイントに着き、8時頃にウフルピークに到着することができました。

ウフルピークに着きました!!

山頂に残る氷河の迫力、上で見た朝焼けの輝きは本当に感動しました。
幸いにも私は高山病が出なかったのでとっても楽しい登山となりました。

6日目
ホロンボハット(標高約3700M)から下山

疲れはややあるもののもう一度、植相の移り変わりを楽しみながら降りて行きました!


その2に続く

2009年8月15日

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