2009年8月29日

スワヒリ語の名詞

スワヒリ語の名詞

かなり前の投稿でほのめかしておきながら書いておらず申し訳ありません。
今日はスワヒリ語の名詞について御紹介。

「名詞クラス」と呼ばれる「分類・グループ」が存在します。

単語の形の上での特徴は

「接頭辞が規則的に変化することで単数形・複数形を明示する」

ことです。

この特徴を踏まえて、

形容詞の形
「所属・所有をあらわす英語のofに対応する語」

が変化したりします。

では見ていきましょう!
今回の投稿は完全に私の自己満足ですので、興味のない方は読み飛ばしてください(笑)


①生き物クラス

人間・動物、様々な生き物がこのクラスに属します!

別名「m-waクラス」
なぜなら単数形はM-で始まり、複数形はWa-で始まるからです。

例えば

mtu(人間)      watu(人間)
mwanafunzi(生徒)   wanafunzi(生徒)
mdudu(虫)     wadudu(虫)
mvulana(少年)   wavulana(少年)
msichana(少女)   washichana(少女)



②植物クラス

木の種類など多くの植物を表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、
植物に関係ないその他の多くの単語があります!

別名「M-Miクラス」
なぜなら単数形はM-で始まり、複数形はMi-で始まるからです。

例えば

Mti(木) Miti(木)
Mchungwa(オレンジの木) Michungwa(オレンジの木)
Mto(川、枕) Mito(川、枕)
Mfano(例) Mifano(例)
Mlango(ドア、門) Milango(ドア、門)
Mshahara(給料) Mishahara(給料)


③果物クラス

果物の種類など多くの果物を表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、果物には関係ないその他の多くの単語があります!このクラスに属す名詞の数は膨大です!!

別名「Ji-Maクラス」と呼ばれます。
なぜならこのクラスに属するいくつかの単語の単数形はJi-で始まり、複数形はMa-で始まるからです。
しかし実際には多くの単語の単数形はJi-からは始まりません。単数形は実に様々な文字から始まります!
しかし、複数形は例外なくMa-がつきます!これがこのクラスの名詞の強みです!

例えば

Jicho(目) Macho(目)
Jina(名前) Majina(名前)
Chungwa(オレンジ) Machungwa(オレンジ)
Lengo(目的) Malengo(目的)
Tatizo(困難) Matatizo(困難)

またこのクラスにはMa-から始まる「複数形しか持たない名詞」が多数存在します。

Maji(水) Maziwa(牛乳) Matokeo(結果)
Mapato(所得) Maoni(意見) Maarifa(知識)



④物質クラス

道具の種類など多くのモノを表す名詞がこのクラスに属すのでこの名前で呼ばれることがありますが、モノには関係ないその他の多くの単語があります!

別名「Ki-Viクラス」
(もうお気づきですね笑)それはこのクラスに属する単語の単数形はKi-で始まり、複数形はVi-で始まるからです。

例えば

Kitu(モノ) Vitu(モノ)
Kiatu(靴) Viatu(靴)
Kitambaa(布) Vitambaa(布)
Kijana(若者) Vijana(若者)
Kituo(駅、停留所) Vituo(駅、停留所)


などです!


⑤外来語クラス

外来語はこのクラスに属します!このクラスの名詞は「接頭辞がない」のが特徴です。
そしてその結果、単数形と複数形は形が同じになります。

外来語とはアラビア語から来た語が非常に多く、次に英語から来ている単語が多いと思われます。ヒンズー語やドイツ語の影響も受けているらしいので、これらの単語も多くはないと思いますが含まれていると思われます。

例えば

Siasa(政治) (シィアサ、アラビア語由来)
Elimu(教育) (エリーム、アラビア語由来)
Pasipoti(パスポート) (パスィポーティ、英語由来)
hospitali(病院) (ホスピターリ、英語由来)
Shule(学校) (シューレ、ドイツ語由来)


他にもいくつか名詞クラスがあるのですが、今回はこの5大分類のみにとどめておきます!
名詞クラスはスワヒリ語の文法をスムーズに運用する上で非常に重要なため、キーとなる概念と言えると思います。

これがスワヒリ語の大きな特徴である「名詞クラス」です!
いかがだったでしょうか?

2008年8月28日

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