スワヒリ世界は挨拶重視
スワヒリ世界では挨拶が非常に重要な要素となります!日本も昔はよく知らない人にも挨拶したのかもしれませんが、ここタンザニアでは挨拶がとっても大事らしいです。
語学訓練の時に先生が言っていたのは、初対面の人に会ったときに挨拶をしないと親切にしてもらえない事もあるらしいです。
そして知り合い・友達となれば挨拶から始まり、いろいろな会話にかなりの時間をかけるときもあります!
ということで、今回は代表的な挨拶を紹介します!
S:swali(質問)
J:jibu(答え)
(挨拶) (読み) (直訳)
S:Hujambo?(フジャンボ)(あなたに問題はありませんね?)
J:sijambo!(シィジャンボ)(私に問題はありません)
日本の中学英語の教科書に「ジャンボ」が載っているものもあるらしく、ご存知の方も多くいるのではないでしょうか?
jamboは名詞では「事柄」「問題」という意味で、このような挨拶で動詞として使う場合は「問題がある」という意味になります。
hu- は2人称単数の否定専用の主語で英語で言うなら hu- = You do not です
si- は1人称単数の否定専用の主語で英語で言うなら si- = I do not です
なので以上を合わせると上のような意味の挨拶になります!
この挨拶からもわかるようにスワヒリ語では
否定文を作るときは主語を否定専用の主語に変える
のです!
英語は not などの否定の目印を付け足しますが、スワヒリ語は 主語そのものを否定用の別物に変えることで否定文を作ります
またスワヒリ語は
肯定文と疑問文で語順が同じ
です
S:Hamjambo?(ハムジャンボ)(あなた達に問題はありませんね?)
J:Hatujambo!(ハトゥジャンボ)(私達に問題はありません)
ham- は2人称複数の否定の主語で英語で言うなら ham- = You(複数)do not です
hatu- は1人称複数の否定の主語で英語で言うなら hatu- = We do not です
目の前にいる複数の人に挨拶するときはこれです!
S:mambo?(マンボ)(問題は(調子は)?)
J:poa!(ポア)(クールだよ)
J:safi!(サフィ)(最高だよ)
J:shwari!(シュワリ)(全く問題なしだよ)
mamboは上で出てきたjamboの複数形です。
名詞の単数形と複数形については相当話が長くなるので(笑)、また書きますね~
このやりとりは主に友達や若者同士での挨拶です。最近では年代問わず広く使われているようですが、目上の人に対しては使うと失礼に値します。
poaの原義は「冷める」らしいです。英語のcool!と似てて面白いですよね
safiの原義は「清潔な」です
shwariの原義は「静寂・凪」だそうです
S:Habari gani? (ハバリ ガニ)(どんなニュースがある?調子どうだい?)
S:Habari za ---??(ハバリ ザ ~)(~の調子はどうだい?)
J:Nzuri! (ンズリ)(良いです)
habariは「事情・ニュース」の名詞
ganiは「どの・どんな種類の」に相当する疑問詞 英語の「which」に似て使うときがある語です
zaは英語の「of」(所有・属性を表す)にあたる語ですが、この「of」の意味の語はza以外にいっぱいあって、前の名詞の種類・単数か複数かに依って変化します(焦)また書きます
zaの後には
(kazi、仕事)
(familia、家族)
(watoto、子供)
(mke、奥さん)
(mume、夫)
などを入れて、相手の近況を気遣います。
返事はまず、常にNzuri! (ンズリ)(良いです)で答えるのが通常だそうです。
あるタンザニア人のスワヒリ語の先生曰く
「たとえ自分が2日後に死ぬくらい具合が悪くても最初はます、Nzuri!と言え」
だそうです(笑)
パターン化してるんですね
S:shikamoo(シカモー)(尊敬します)
J:marahaba(マラハバ)(承知した)
これは年長者に対する挨拶です!もしタンザニアに来るならこの挨拶は知っていたほうがいいでしょう。スワヒリ世界でも年長者を尊敬することが非常に重要視されていて、挨拶もこのように違います。
年長者にmambo?と挨拶すると、「sema shikamoo」(シカモと言え)と怒られるらしいですし、私も子供にはshikamooと挨拶されることがあります。
この挨拶いっぱいの習慣のおかげで道端で初めて会った人とでもたくさん話をすることができます。
長くいると挨拶が煩わしく思える時もあるようですが(笑)
2008年5月4日
0 件のコメント:
コメントを投稿